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人生が豊かになりすぎる究極のルール DIE WITH ZERO を読んで

以前から気になっていた本を読んでみました。
この本ではアリとキリギリスの童話の話から始まる。
アリは生き残りキリギリスには悲惨な結末が待っている。
では「アリはいつ遊ぶことができるのだろう?」

本の中より

ゼロで死ぬ

例えば1億円残して亡くなる人はその1億円を蓄えるために、日々ただ働きしていたのと同じ。
人は必要以上に蓄え、お金を使うタイミングが遅すぎる。
往々にして人生最後の日がお金の残高の最高値になっている。
人生最後の日を意識して、今しか出来ない事にお金を使おう。
まだ健康であるうちにお金は使ったほうが良い、お金から価値を引き出す能力は、年齢と共に低下していく。

子供には死ぬ「前」に与える

人は若いうちの方が有効にお金を使える。
70歳を過ぎてまとまったお金をもらっても、使い道は限られてしまう。
26歳から35歳がお金の価値を最大化する年齢である。

 

「死ぬまでにお金は全部使いきるのが正しい!」と言う内容の本ですが、ある程度の資産がある人にしか響かないかもしれません。
ほとんどの人はそもそも資産がなかったりするので。
本書内では老後の資金が枯渇するリスクを回避するために長寿年金(トンチン年金)を勧めていますが、日本ではそれ程お勧めの商品はないと思います。
終身年金などと比較し、メリット・デメリットを考えて備えたほうが良いと思います。

私が担当する相続の案件で、コツコツと蓄えたお爺さんが数億円の金融資産を残したけれど、奥さんとお子さんは感謝より節約して来た生活の不満だけをこぼしていました。
本人だけでなく家族にとってもアリのような生活が必ずしも幸せではないと感じたものです。
子供に与えるにしても今は相続時精算課税などで色々と渡す方法があるので生前に渡す方法を考えた方がいいのかもしれません。
まぁ自分の老後の生活費がままならないなら控えた方が良いですが。

「金、健康、時間」、自分がこの本の通りにできるかわかりませんが、お金の価値を十分に味わえるうちにお金を使うことを実行していきたいと思います。

人生が豊かになりすぎる究極のルール DIE WITH ZEROより
(著)BILL PERKINS (訳)小島修 (出)ダイヤモンド社