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その他所得税

年末調整とマイナンバーカード

はじめに

2021年4月末に終了したマイナポイント事業(ポイントの対象期間は12月末まで延長)のカード発行申請。
そのためにマイナンバーカードを発行した人は多いはずです。
発行したマイナンバーカードをポイント事業に使用できるだけではなく、実は前年から、このマイナンバーカードを利用して、年末調整が行えるのはご存じでしょうか。

マイナポータル

マイナンバーカードを有効に利用するためには、マイナポータルを使用します。
2020年5月頃支給された定額給付金の申請手続きで注目されたソフトです。
このソフトを使えば、年末調整に必要な保険料等控除証明書や住宅借入金年末残高証明書を電磁的に取得し、国税庁が提供するソフトと連携すれば保険料控除申告書や住宅借入金等特別控除申告書が自動入力されます。
自動入力により作成された申告書を企業が使用する給与ソフトで読み込めば、あとは家族情報等を申告することで年末調整が完了します。
但し、これらを受容れるに当たり、企業側の取扱ルールの整備は必要です。

おわりに

従業員が作成する申告書の確認に時間がかかるところを、控除証明書等から自動入力で作成することで、従業員が多くいる企業は作業の軽減が図れるでしょう。
マイナンバーカードは健康保険証だけでなく、今後、運転免許証等の情報も組み込めるようになり、いずれは所得税の確定申告に必要な医療費もマイナンバーカード兼健康保険証を使用する部分に関しては、マイナポータルで集計、申告が出来るようになるでしょう。
マイナンバーカードを保有しマイナポータルを活用することで、各種申請、給付も諸外国のように簡単にできるようになるかもしれません。
又、マイナンバーカード自体がスマートフォンに連携されることも議論されています。
但し、カードにしろスマートフォンにしろ、取扱いはクレジットカードと同様、厳重にご注意ください。
又、マイナンバーカードの利便性を最大限に受取れるよう、常に情報を仕入れてご活用頂きたいと思います。